フィジカルパッショントリックスター

まるでダメなオタクの戯言

推しのガレージキットが出たので制作代行をお願いしてみた話

どうもお久しぶりです、みりんです。

モバエムくんがお亡くなりになって事実上P業引退したらMマスに怒涛の展開(悪い意味で)がやってきて、なんだか複雑な心境になりつつある日々です。嫌な時節の挨拶だなこれ。

 

まあそんな話は置いといて。

今回はガレージキット(以下ガレキ、キット)制作代行をお願いしてみた備忘録です。いつも通り話が長いです。

昨今男性キャラのガレキも増えてきていますんで、実際に推しが出た!でも組み立てたり塗装が出来ない!ってなった場合に路頭に迷う人の参考になれましたら幸いです。

ちなみに制作代行は業者さんや依頼するガレキによって色々と内容は変わりますので、詳細に関しては必ず問い合わせをしたり見積りを取ってくださいね!

この記事を書くにあたり、制作代行のもぐらぼさんに許可を頂いております。ありがとうございました!

 

 

 

ではまずは今回の主役のご紹介を。

今回制作をお願いしたキット:GYF-107様 刀剣乱舞ONLINE「水心子正秀」

とうらぶは事前登録からの古参審神者ではあるんですが、実は一年ほどで完全に放置していたところを2年前に誘われて観たミュージカル(通称刀ミュ)「東京心覚」で再燃、実に4年のブランクから審神者業に復帰するというまさかの事態になりまして……その時に見事に沼に落としてきたのがこの水心子正秀くんです。元々見た目が好みドンピシャ、性格も完全に好きな系統という「どう考えても見えてるやばい沼」と初登場時から避け続けてたのですが、刀ミュに登場するとのことで舞台沼の友人に連れて行かれドハマりという流れるようなお約束。何故かついでに水心子を演じた小西成弥くんにまで落とされ若手舞台俳優沼にまできてしまい、「そこまでやれとは言ってない……」と友人を困惑させました。なんでこうなったんだろうね本当に……

 

そんな訳で現在最推しとして君臨している水心子のガレキが出たとなったら買うしかない。気合い十分で一次販売分を予約することに成功しました!

予約したはいいんですがわたしはめちゃくちゃ不器用でして、特に立体が本当に苦手。過去にプラモや初心者向けのキットなどにチャレンジしたことがあるのですが、塗装はムラだらけだしパーツを無くしたり折ったり組み立ては失敗するしと結果は散々たるものに……。これが推しとなると絶対に失敗したくない!そんな経緯で制作代行をお願いすることになりました。

 

実は友人に以前制作代行をお願いしたことがある人がいたため、今後の参考にと彼女から注意点やアドバイス、資金面などを割と具体的に聞くことができまして、なんとなーくですが制作代行に対するシミュレーションが出来ていました。

 

友人から教えてもらった業者さん選定ポイントは、

①予算に合うか

 お金、本当に大事。作るキットや業者さんによって製作費はバラバラで非常に幅が広いです。超有名人気フィニッシャーさんだとすごい金額だったりします。そりゃそうだ。

②納期はどれくらいか

 これも業者さん次第。超有名なところだと、そもそも制作開始までに年単位で待つことになるというところもザラにあります。何かイベントに合わせようとする場合は要注意。

③自分の好みの彩色か

 これが一番大事。どんなに人気のフィニッシャーさんだとしても、どんなにお金をかけたとしても、理想の推しにならなかったら意味がないですもんね。イラストと同じで業者さん毎に塗りの癖や得意な傾向などがあるので、作例は必ずチェックしましよう!

 

あとは、制作代行で検索すると分かるんですが、どうしても美少女系が多いんですよね、作例。男性キャラのガレキはかなり増えたとはいえまだまだ少ないので、業者さんによっては「男性フィギュアは専門外」とお断りされる可能性もあります。なので、もし男性キャラをお願いするならある程度経験がある方に問い合わせるのが無難かと。もちろんダメ元でお願いしてみるのもアリですが。

 

という訳で、今回はキットがやってくるまでの間に業者さんの選定に入りました。

わたしがまず候補をピックアップするのに決めた条件は、

・好みの塗りかどうか

刀剣乱舞のガレキを制作したことがあるか

のふたつ。

塗りは本当に大事なのは上記の通りとして、やはり大事な推しのガレキに博打はしたくないのと過去にとうらぶガレキの作成している=ある程度とうらぶに理解があるという判断で作成経験ありの業者さんに絞りました。

いざ探してみると割といらっしゃるんですが、水心子のイメージとは合わないかなあというところや作例の雰囲気はいいんだけど作成まで2年以上待ちなど、なかなかこれ!というところが見つからない。その中で辿り着いたのが今回お願いすることになった「もぐらぼ」さんでした。

作例の女の子たちがどれも塗りが好みでめちゃくちゃかわいいし、とうらぶガレキを何件か過去に制作していてその出来がどれもすごくよかったので、これだ!とほぼ確定。代行受付は当時年二回ほど(現在は商業案件などで多忙だそうで受付は不定)なので、上手くいけば次の受付枠に入れるかもしれないと粛々とキットがやって来るのを待ちました。

 

そしてしばらくして予約していたキットが手元に!まずは重要なパーツチェック。

ここで不備や不足がないか確認しないと、代行をお願いする以前の問題が発生するのでしっかりチェック。水心子のキットはノンスケール(現時点でも身長が公開されてないからね……)で約17cmという比較的小さなものなので、パーツが本当に小さくてチェックの段階で無くしそうでもう怖い。あと特徴的なマントがすごく薄い。怖い。割りそう。絶対自力で作ったら泣くことになるやつ……

無事にパーツチェックが終わったところで、いよいよ代行見積りに。次の受付までは何ヶ月も先だったのですが、受付開始直前の忙しい時にお願いするよりまだ余裕がある今のうちに見積りを取っておいた方がいいよね!ということで、パーツの写真とディーラーさんの作例写真、それと彩色の雰囲気を伝えるために資料になりそうな画像を数点添えてやってほしい彩色のイメージなどを伝えつつメールをしました。

 

見積り時に出した希望はこちら。

・面相はアイペイント(手描き)か付属のデカールを使用するかで迷っているので、金額は両方のパターンで出してほしい。ただし小さめのキットなので、作業しづらいなどがあればデカール一択でも構わない。

・刀ミュの衣装を意識した、光沢感のある彩色にしてほしい。

アホ毛パーツが付属しているが使用するには帽子を外さないといけないため、キャストオフできるようにして両方使えるようにしたい。

・ものすごく不器用なので到着後の組み立て作業をなるべく少なくしてほしい。

 

彩色の全体的なイメージで刀ミュ衣装寄りを選んだのには理由があって、今後もし製品として立体化があった際にオンリーワン感を出すためと、提供できそうな資料が刀ミュのグッズに寄っていたからいっそそっちにイメージも寄せてしまおう!となったこと、あとは「刀ミュの水心子」にめちゃくちゃ思い入れがある(推し役推しなんで)というものすごく単純な話です。

お返事はすぐ次の日に来ていて、こちらからの要望全てOKとのこと、アイペイントもサイズ感から作業的にも問題ないですとのお答えが。

このサイズ感の話のどうでもいい余談なんですが、「仮に身長170cmとすると、17cmだと10分の1スケールとみなすことができるので」との説明にオタクが呻くことに。水心子は図録未収録ということでまだ身長が判明していないんですが(他の男士たちとの差から概ね160cm台ではという予想は審神者たちの間でされてる)、刀ミュ水心子役の小西くんの身長が公称171cmなんです。つまり……実質10分の1水心子正秀役小西成弥のフィギュアじゃん!?

予算に関しては友人から大まかに必要な金額は聞いていたので想定内でなんとか収まりました。というか予定より価格帯が優しい気がするぞこれは。この辺が前述の通り業者さん次第なところが一番大きいところで、一応大体の相場はあるようですが本当に振り幅が大きいので、可能であれば相見積りを取って比べた方がいいと思います。わたしの場合は一発で予算内に収まったことと、やはり彩色が好みだったことが大きかったので相見積りはしませんでしたが。最初の依頼の時点で「フィギュアに関しては初心者です」とお伝えしていたためか、あちらから相場は大体こんな感じですよとか、他の代行されてる方だとこの方もおすすめですよとか至れり尽くせりに対応して頂いてびっくりしました。めちゃくちゃ優しい……そんなことされたらここに絶対お願いする……(とてもちょろい)

アイペイントにするかデカールにするかは最後まで悩みましたが(当たり前だけどここで料金が結構跳ね上がるので……)、ここで日和ったら理想の推しのガレキにならない!とアイペイントの方に。デカールでも十分素敵なんですが、もぐらぼさんのアイペイントは本当に綺麗なんで。

そんな訳で仮予約的な形になり、正式に受付開始になる2月まで待つことに。この時点が昨年11月。これも人それぞれですが、ガレキ制作代行は基本的に待機時間が長くかかるものです。手作業だからね。1ミリも急いでないので気長に待ちます。

 

そして2月。正式に代行受付開始になって本予約に。スケジュールの関係でわたしの件は4月から制作スタートが決定しました。順番が近くなって来たらキットを発送します(キット送付のタイミングも業者さんによってまちまちです)

わたしの場合はキット以外に彩色や制作の参考にしてもらうべく、相談の結果手持ちのグッズ等を同梱することになりました。

水心子、実はとうらぶの設定資料集に当たる図録に今現在も出ていなくて、衣装などの詳細が公式から現状全く公開されていません。凝った戦装束なのにゲーム内でもお世辞にも種類が多いとは言えない一枚絵しかなくて絵描きやコスプレイヤー泣かせ状態。幸か不幸か水心子沼と演者沼にずぶずぶ状態のおかげで刀ミュの水心子のグッズは大体持っていたので選定して貸し出すことに。

入れたのはこちら。

・担当イラストレーターのクロサワテツ先生の非公式とうらぶ同人誌(現状これが一番の資料。クロサワ先生ありがとうございます!)

・刀ミュクリアカードやらアクスタやらクリアファイルやら(なるべく資料になりやすいよう、キットと似たポーズや細部がわかりやすいものを選定)

・アニカフェのSDアクスタ(貴重な後ろ姿が見られる)

・刀ミュ「東京心覚」パンフレット(彩色資料になるかどうかは微妙だったんですが、キャストインタビューがあるのでキャラクターとしてどんな子かの資料にはなるかなと)

同人誌やパンフレットを入れたため入れる箱がキットよりも遥かにでっかくなってしまったので、空いた隙間に緩衝材代わりに差し入れも兼ねて名古屋名物系のお菓子を詰めまくりました。お菓子と一緒に旅立つ水心子、あまりにも面白くなっちゃったな。

 

資料とお菓子を携えて旅立った水心子は無事にもぐらぼさんの元に予定通り到着、いよいよ制作が始まります。

定期的に進捗状況がメールにて送られてくるので、ここからイメージのすり合わせやチェックをしていくことになります。もぐらぼさんは「キットに対する熱意などを存分に向けてください!」というスタンスなので、特にイメージのすり合わせが大事なところだったと思います。最初はキットの下処理なので雑談中心だったのですが、他愛もない話から人柄がわかるような気がして進捗が来るのがとても楽しみになっていました。夜空の撮影をしに行かれる話の時に「プラネタリウムに行ったり星を見るの好きなんです」ってお話したら、その時に撮られた写真が送られてきて感激したものです。めっちゃくちゃ綺麗だった……生で見たらすごいんだろうなあ……

キット自体の状態としては気泡や型ズレ、ダボ埋まりがあった(気泡に関してはパーツチェックの時点で結構あるなと確認していました)のとは別に、ディティールがはっきりした造形であるがゆえに下処理段階で塗り分けを意識した磨きをしないと仕上がりに直結してくる、とのこと。なかなか難儀な子だったようで……そもそもが小さいガレキなので大変というのもあるんだろうなあ。

この時点から既に彩色見本を出して頂いて打ち合わせをしていたのですが、ミュ衣装の光沢感をイメージしてマント裏地を紫から青紫のグラデに少し偏光を混ぜたものという提案があったのでそちらを採用。キャラクターのイメージから剥離しないように偏光の調整をしてもらいました。ギラギラすぎるとおかしくなっちゃうもんね。

実際に仮組立の時点でチェックをしたのですが、調整して貰ったおかげでイメージを崩さずかつ黒メインの戦装束のアクセントになっていてかっこよかったです。うわー!すごい!

仮組立チェック時にブーツをどうするかという話になり、ミュージカルではやや光沢がある素材を使っているということで服の黒と埋もれがちになるのを防ぐ意味も兼ねて不自然にならない程度に光沢感を出す方向に。あとは髪色の調整をお願いしたりしました。ここで変に妥協すると仕上がりに直結するので、しっかり細かいところまでミスがないかチェックしていきます。本当に細部までちゃんと見ようね!(後に判明するチェック漏れがあった人)

 

彩色が始まるとスピードが本当に早くて、あっという間に進んで行きます。終盤に差し掛かる頃にフィギュアのキモでもある面相の話が。

※写真は仮でデカールを貼ったもの

 

仮組立の際にイメージを掴むためにデカールを貼ってみて雰囲気を見ていたら可愛らしさというか優しめな表情が強めに出てしまっていたので、もう少しキリッとした表情の方がいいですよねとお互いに認識していたのですが、下描き段階でもしっくり来なかったらしく原因を探ったところ、アイホール(目の彫り)が少し中心に寄っていたのが原因ではという結論に。なるほど、童顔の人って確かに目が比較的中心寄りになるんですよね……。ゲーム上でも打刀の中でも若い見た目を気にしていることを示唆している水心子は言わずもがなですが、そんな水心子を演じた小西くんもとてもアラサーとは思えないベビーフェイスなのでいっそ可愛い寄りでもいい気がしますが、水心子本人()の意見を尊重してここはやはり新々刀の祖らしく凛々しい方向でいこうということで、顔の塗装をやり直し下地を少し厚めに吹くことでアイホールの際を少し埋めアイペイント位置の自由を利かせるという方法を取ることに。お手数おかけします。

 

そんなこんなで面相チェックと同時に全体の彩色がほぼ完了したのでそちらのチェック!

面相以外もうできてる!すごい!

面相は微妙な瞳孔の調整をしつつ、全体の彩色は完璧で文句なし!ブーツもマント裏地の光沢感も違和感なくてかっこいい!………となったところでふとチェック中に謎の違和感に気づきまして。なんだ?わからん……どこだ?

ベッドに我が物顔で鎮座している水心子のぬいぐるみを見て初めて気づきました。

マントの襟!中が紫だこれ!!!

慌てて手元にあるブロマイドを確認したら、よーく見ると確かに襟の中が紫になってる!!!わかるか!!!ということで大慌てで修正をお願いすることに。最初のチェックで全く気づかなかったこちらのミスだったのですが、「よく考えたら確かに裏地紫なのに襟だけ違うとかおかしいですね……」と快く対応して頂いて事なきを得ました……その節は本当にお手数をおかけしました……。みんなは彩色チェックの時に本当に気をつけてくれよな……! 

 

若干最後にバタつきましたが、本組立前の最終チェックをして無事にOKツイッターにてアップされた時の完成品がこちら!

見てください……もう完全に理想の水心子正秀くんです……!!!

可愛くてかっこいい、まさに祖!という感じです(語彙力の消失)。まだ手元に来てないのに写真だけでやばい。

ちなみにこのツイート、あっという間に拡散されてたくさんの審神者さんたちに見て頂いたようで通知がすごいことになったらしく、もぐらぼさん曰く「男性キットの完成報告はあまり伸びない傾向なんですが、過去に制作したキットの中で3番目に多いいいね数を貰いました!」と想定外の嬉しい報告をいただきました。水心子はミュージカルに出て以降元々人気があったのにプラスして人気が上がったなあとは感じていたのですが、改めて彼の人気っぷりを実感することになりました。やっぱり水心子はすごいやつだったね!親友の清麿もきっと満足そうにニコニコしていることでしょう。

 

そんなこんなで制作代の振込をして、いよいよ完成品になった水心子の帰宅!おかえり!

実物すっっっっっっご……(語彙力の消失再び)

見てくださいどこから見てもかっこいい。なんだこれは。完璧すぎる。そもそもあの特徴的なマントのヒラみが堪能できるポーズの時点で最高なんですけど、色がついたらより凄すぎる。ヒラみ萌えの人間的にどの角度も満点すぎですよこれは。

よく見ると一部接着が取れてしまっているのに気づかずに写真を撮ってしまったのですが、気づいて途中で接着し直しましたのでご安心ください。

※あとこの記事を書いた後に刀の向きミスってることに気づいたので、みなさんの心の中で直してあげてください……ヤッチマッタゼ

マント裏地のグラデと偏光具合が写真だとちょっとわかりにくいんですが、ギラギラしすぎず角度によってさりげなく色味が変わるので黒メインの戦装束を引き立ててくれていてすごくかっこいい!ブーツも服の質感と違うことでいいアクセントになっていて正解でした!すごい!

大事なお顔。キリッとしつつもどこか可愛らしさも残っていて、口元が隠れるマント姿なら凛々しく、マントをキャストオフした状態なら見た目相応の少年っぽさの残る可愛らしい素の表情になるように見えます。見る角度によっても表情の雰囲気が変わるので、写真を撮るのが捗ること……スマホとわたしの腕では魅力がお伝えできないのが歯痒い。

もぐらぼさんイチオシの甲冑。つやつやでちょっとキラキラしてる!水心子は本当に黒づくめなので下手をすると単調になりそうなところを、こうして質感の違いでメリハリをつけると本当にかっこよくなるんですね……

マント以外にキャストオフできる帽子と本体の刀。これだけでも映える。刀は目貫やたぶん小柄や笄と思われる部分もしっかり塗られてて見どころ満載。

たまたま4月に東京まで観に行った小西くん出演の舞台で頭上に落ちて来た花びらを持って帰っていたので一緒に。「東京心覚」でたくさんの花びらが降ってくる中で切々と人間たちが歌う「はなのうた」を思い出すなあ。生で観てとにかく圧倒された思い出深いシーンです。「東京心覚」はちょっと解釈が難しいところがある刀ミュでも異色の作品ですが、とても優しい物語なので興味がある方は是非。

この横顔が実はとてもお気に入り。なんか物語性があるんですよね。色々な表情を見せてくれるフィギュアって本当にすごいなあ。

 

 

たぶん一番みんなが気になるところである製作費や期間ですが、

 

見積りから制作完了までの期間:概ね半年

 これを長いか短いかと言われるとなんともなんですが、全体的に考えたらそこまで長くない方かなあと。前述の通り人気代行業者さんですと制作の順番が回ってくるまでに年単位での待ちが発生していることがザラなんで、半年で済んだのはラッキーの部類だったと思います。実はわたしがお願いしたもぐらぼさんはちょうど見積りをお願いした数日後にメーカーさんのフィギュアデコマス彩色に関わった発表を控えていたこともあり、多忙になられる前に代行受付に滑り込めたというタイミングの良さもあったので、図らずも持ち前の強運を発揮したなと。

もちろんもっと制作期間が早い方もいらっしゃいますが、人気があったり実力がある方は待ち時間はかかるものだと思ってもらった方がいいかなあ。

製作費:当たり前だけど諭吉はたくさん飛んだ

 金額に関してはちょっと具体的にここで公開するのは憚られるので差し控えますが、オーダーメイド状態なんでそれ相応の決して安くはない金額が発生します。このブログの過去記事を見たことがある特定の人限定でわかる表現ですごく濁して話をすると、今は亡きモバゲー版「アイドルマスターSideM」でイベントに参加して1位を目指した時にかかった諸々の課金額くらいですかね概ね……(わかるようでわかりにくい例え)。散々言っている通り非常に振り幅が大きいのでガレキと業者さん次第でめちゃくちゃ変わりますが、基本的にそれなりのお値段がするのが当たり前です。市販のフィギュアの価格に慣れているとたぶんものすごくびっくりするかと。もちろん安価で請け負ってる方もいらっしゃいますが、その場合は無名の駆け出し代行者さんだったらまだしも、安さだけが取り柄のどうしようもない業者を掴んでしまった……とかだったりするので本当に慎重に。

あ、友人とかよく見知ってる人なら今回かかった金額について話できるんで、興味ある人は個人的に連絡ください()

 

あとはやってみて感じたポイント。

制作イメージははっきりと伝える

 こうしたい!という要望は恥ずかしがらずにきちんと伝えましょう。業者さんが自分の推しジャンルに詳しくない可能性もありますので、イメージ画像とか参考になるものがあれば提供した方がイメージのすり合わせに齟齬が出にくいと思います。美容室で髪を思ってたのと違う感じに切られた!って話よくあると思うんですが、アレに感覚は近いと思います。

妥協しない

 なんかイメージと違うなと思ったら遠慮なく伝えましょう。まあいっかで済ませたらせっかく安くないお金を払ったのがもったいないことになるし、納得できないまま出来上がって「こうじゃなかったのに」ってなるのが一番悲しいですので。

チェックは隅々まで!

 わたしみたいに終盤になって彩色指定ミスに気づくという悲劇を防ぐためにも!是非!タイミングによっては取り返せない場合や追加料金がかかる可能性もあると思うので。本当に大事。

最低限の礼儀を持つ

 当たり前オブ当たり前ですが、これが出来てない方が割といるそうです。業者さんたちはお気軽にお問い合わせくださいねとは仰いますが相手は人間です、それなりの礼儀を持って問い合わせましょう。名乗りも挨拶もなくいきなり「このガレキだったらいくら?」って言われるのと、きちんと挨拶した上で問い合わせてくるのとでは業者さんがどちらを受けたいと思うかわかりますよね?完璧な礼儀でなくても大丈夫ですが、お願いする立場として礼儀は保ちましょうね。

 

 

そんなこんなで長くなりましたが、制作代行備忘録はいかがでしたでしょうか?

現実的な話になると時間もかかるしお金もかかるのでなかなかハードルは低くないなと思いますが、その代わりに市販ではできないような彩色にすることも可能で、「わたしが考えた最強にかっこいい推し」にすることも夢ではないです!もちろんガレキは自力で作る楽しさが一番大きなものですが、様々な理由で自力で作れなくてもどこにも売っていないオンリーワンの推しにできるのが制作代行最大の強みですので、機会があればひとつの手段として検討してみてくださいね。

 

改めて制作代行を受けてくださったもぐらぼさん、素敵な水心子のキットを作ってくださったGYF-107の和泉リオンさん、どうもありがとうございました!